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ジャイアント

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ジャイアント(Giant)はヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)のモルフの一つです。

ジャイアントの特徴について

ジャイアントはヒョウモントカゲモドキのモルフの内、唯一大きさに関係するモルフです。
ジャイアントRon Tremper氏によって作出されたモルフで、トレンパージャイアントと呼称される事も多いです。

ジャイアントは幼少時はジャイアントの入っていない個体よりも大柄ですが、それだけでは判別する事が出来ません。

判別には生後1年ほど経った時の体重を基準とします。
生後1年でオスは80~100g、メスは60~90gに成長している場合ジャイアントとされる事が多いです。

作出者であるトレンパー氏は以上を基準として販売を行っていますが、ブリーダーによっては幼体時から販売している場合もあります。

昨今のヒョウモントカゲモドキの体格について

しかしながら近年のヒョウモントカゲモドキの多くは非常に体格がよく、ジャイアントの血統でなくても優に80gを超える事が珍しくありません。
後述のようにジャイアントというモルフの遺伝パターンが未だ不確かで、今後はぽリジェネとされる可能性もあるかもしれません。

よって、「体重が80gを超えているからジャイアントと名乗っても良い」という訳ではありません。

ジャイアントの遺伝について

ジャイアントマックスノーと同様に共顕性(共優性)遺伝とされてきました。
ですがVIBARIUM GUIDE No.82で掲載されたトレンパーの爬虫類裏話 P.63

特に大きく変更を加えたのは、やはりスーパージャイアントであろう。
(中略)
一概に共優性とは言えず、潜性(劣性)遺伝と考えられるようになった。

出典: Ron Tremper - VIBARIUM GUIDE No.82 P.63 トレンパーの爬虫類裏話

と本人の書いており(上記は和訳されたもの)、共顕性(共優性)の可能性が低くなりました。

共優性遺伝とされていた頃の情報

共顕性(共優性)の場合はジャイアント同士の交配で25%の確率でジャイアント遺伝子座においてジャイアント対立遺伝子がホモ接合し、スーパージャイアントと呼ばれるとされていました。

スーパージャイアントジャイアントよりも更に大きく成長しオスで110g以上、メスで90g以上になるとされていました。

現在の情報

トレンパー氏の「潜性(劣性)遺伝と考えられるようになった」という話の他に、以前からジャイアントの遺伝については多くの人が検証を行い様々な仮説が立てられてきました。
中にはそもそも単一遺伝する遺伝子ではなく、多因子遺伝ではないか?という仮設もあります。

しかしながらアルビノ等と違い、ジャイアントのような体格に関する遺伝子は給餌の量と頻度のような後天的な因子も強く働く為にそれぞれが立証が難しく、現在でもどのように遺伝するのか明らかにされていないのが現状です。