エニグマ Photo By iori@geckoholic 2018/01/25
エニグマ(Enigma)はヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)のモルフの一つです。
エニグマにはエニグマシンドロームという遺伝的に取り除けない神経障害があります。
エニグマの特徴
エニグマは「謎」「なぞなぞ」「パズル」のような意味があります。
エニグマというモルフの特徴をよく表したモルフ名といえます。
エニグマの最も有名であり最大の特徴は全身に薄紫や白、オレンジなどの色素がランダムに散らばって現れる事です。
またこのランダムさは遺伝せず、個体によって表現が大きく異る事が多いです。
このランダムさがエニグマというモルフ名の由来とされています。
その他の特徴としては
- 黒いスポットは一部が塊のようになり、全身に散る傾向がある
- 尾が白色に抜ける傾向がある
- 尾のスポットは胡椒のように散る傾向がある
- 虹彩の色が濃くなる傾向がある
以上のような傾向があります。
全ての特徴に「傾向がある」としているのは、エニグマのこれ等の特徴も個体差が激しいためです。
エニグマの虹彩の例 Photo By iori@geckoholic 2018/01/25
エニグマの遺伝について
エニグマは顕性(優性)遺伝する事が確認されています。
よってエニグマ遺伝子を持っていない個体と繁殖をしても、50%の確率で子にエニグマが遺伝されます。
エニグマは顕性(優性)遺伝ではなく実は共顕性(共優性)遺伝だがエニグマのホモ接合は致死遺伝子である、という説もありますが証明されてはいません。
エニグマのコンボモルフについて
エニグマが入ったコンボモルフは特別な名前を付けられる事が多いです。
モルフ名 | コンボ内容 |
---|---|
ダルメシアン(Dalmatian) | エニグマ + スーパーマックスノー |
ビー(BEE) | エニグマ + エクリプス |
ブラックホール(Black Hole) | エニグマ + エクリプス + マックスノー |
ノヴァ(NOVA) | エニグマ + ラプター |
ドリームシクル(Dreamsickle) | エニグマ + ラプター + マックスノー |
ステルス&ソナー(Stealth & Sonar) | エニグマ + レーダー + マックスノー |
エニグマの入ったモルフにこのようなモルフ名が付けられるようになった切掛は不明ですが、恐らくエニグマの発表にそれだけインパクトがあったのだと思われます。
エニグマシンドロームについて
エニグマシンドロームは個体差があり、現在販売されているものは問題発覚当時よりも症状が低い個体が多いとされています。
全く問題が無いような個体、栄養状態によって症状が軽減された個体、成長と共に症状が酷くなった個体などが報告されています。
ですがエニグマシンドロームはエニグマという遺伝子から排除する事は出来ないとされており、エニグマシンドロームが出ていない親からエニグマシンドロームが酷い個体が生まれる事も報告されています。
エニグマシンドロームの症状
エニグマにはエニグマシンドロームと呼ばれる神経症が確認されています。
エニグマシンドロームを発症した個体は同じ所をぐるぐる回ったり、餌を上手く食べれない(捕まえられない)等々の症状が出ます。
以前このページではエニグマシンドロームについて、栄養状態によって改善される可能性があるという主張を推していました。
しかし筆者の飼養している個体で購入時エニグマシンドロームが出ており、成長に伴いエニグマシンドロームが収まったものの、現在はまた酷いエニグマシンドロームを発症した事から以前の記述を削除しています。
エニグマの画像
エニグマ Photo By iori@geckoholic 2017/12/17
参考図書
ヒョウモントカゲモドキ完全飼育: 飼育・繁殖・さまざまな品種のことがよくわかる (PERFECT PET OWNER’S GUIDES)
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